幕末 本と写真

蔵書紹介系 幕末維新探究ブログ

薩摩藩

第1回内国勧業博覧会集合写真

明治10年8月から上野公園で開催された第1回内国勧業博覧会。その褒賞授与式に集まった内務官僚や関係者の集合写真。古くは勝田孫彌の『大久保利通伝』の下巻に掲載されていて有名な写真である。 2015年に国立歴史民俗博物館で開催された「大久保利通とその時…

金玉チン右衛門こと大久保一蔵

『維新長崎』は長崎市教育會から昭和16年に出た本。維新期の長崎を平易な文体で描いている。平山蘆江が装幀しており雰囲気のあるルックになっている。 さて、その本の中に大久保利通に関する面白い話が出てくる。大久保は自らを男性の陰部に擬えた名前「金玉…

五代友厚と寺島宗則の亡命先

文久三年七月、薩英戦争で英艦隊の捕虜になった五代友厚と寺島宗則は横浜で釈放されると、清水卯三郎に救護され清水の姉婿にあたる吉田六左衛門を頼って埼玉は熊谷の四方寺村で亡命生活を始める。六左衛門の屋敷の表二階に潜んだ。後年屋敷を解体する時に二…

西郷隆盛の肖像

再来年の大河ドラマが西郷隆盛に内定したということを知った。 まだ先のことなのでだいぶ気が早いかもしれないが、しばらくしたら大河ドラマ需要で洪水のように西郷隆盛に関する書籍が出版されるだろう。 その出版ラッシュの際には、ぜひ再版してほしい本が…

大久保一蔵の小便で顔を洗え!

北埼玉郡長などを勤めた林有章の喜寿を記念して発刊された『幽嶂閑話』(非売品、昭和10)は林の自叙および回顧録であるとともに熊谷の郷土史誌として優れた一冊である。昭和55年には国書刊行会から『熊谷史話』と改題して復刻されている。 明治10年、旧島原…