幕末 本と写真

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長唄の師匠となった彰義隊士関弥太郎

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岡安喜平次こと関弥太郎は幕臣として船橋(撒兵隊)から上野、箱館(彰義隊)と戊辰戦争を戦った人物。その墓が埼玉県鴻巣市の法要寺にある。
関弥太郎は明治9年頃から鴻巣に住んで、岡安喜平次と変名し、長唄の師匠となって風雅の道に世を過ごした。その門弟は百人を越えるほどだったといいう。墓石は門人たちによって建てられたもので、裏面には門人の女性たちの名前が30人ほど列記されている。
 

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墓の隣には関弥太郎が箱館戦争の戦友だった菅沼弥兵衛、伊庭八郎、中島三郎助の菩提を弔うために建てた石碑がある。この碑は伊庭八郎の関連史蹟としてもっと知られてもいいのかもしれない。