平尾道雄の新撰組研究の古典的名著のいろんな版を持っていたりする。
左から
『新撰組史』(私家版、昭和3年)
『新撰組史録』(育英書院、昭和17年)
『新撰組史録 改装版』(岬書房、昭和48年)
『定本新撰組史録』(新人物往来社、昭和52年)
『定本新撰組史録 新装版』(新人物往来社、平成15年)
この中で一番の効き目はやはり『新撰組史』だ。平尾道雄の処女作にして自費出版。シンプルながら重厚感がある。
育英書院版も捨てがたい味わい。
岬書房こと白竜社の版は改装版を。奥付けには70部発行とあるがそんなに少なかったんだろうか?
装丁は同じ倉橋三郎ながら全然違うテイストの新人物往来社版の新旧。一般にはこのどちらかの版でお持ちの方が多いかと思います。私は断然左側の旧版の方が好きです。
倉橋三郎の新人物往来社の単行本での仕事の本領は平成ではない。昭和40年代後半から50年代にかけてなのだ。このことはまた別の機会に述べてみたい。