幕末 本と写真

蔵書紹介系 幕末維新探究ブログ

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

会津の「旅館 清水屋」

明治15年、自由民権活動家の田母野秀顕、宇田成一らが反民権派の旧会津藩士ら(帝政党の面々)の襲撃をうけてボコボコにされてしまった「清水屋事件」の舞台。というよりも戊辰戦争の際、戦傷療養中の土方歳三が泊まり同宿の幕臣望月光蔵と口喧嘩になって望月…

『北洲新話』

箱館戦争の戦記として評価が高い『北洲新話』は元彰義隊士丸毛利恒が幽囚中に綴ったもの。 雑誌『旧幕府』に「函館戦史」として改題連載されて世に出たが、そこでは惜しくも貴重な挿絵は割愛されている。昭和15年に海軍有終会が非売品として発行した『北洲新…

会津鶴ヶ城の写真

鶴ヶ城天守の写真悲壮美を感じさせる会津鶴ヶ城の写真。撮影者は今のところ不明とされる。ただ、徳川林政史研究所の所蔵になる鶴ヶ城の写真がヒントになるだろうか。その写真はガラス湿板だかオリジナル原板ではなく、印画紙に焼き付けられた写真を複写した…

『名流談海』

明治32年に博文館から出版された大橋乙羽の『名流談海』は当時の名流の談話を「其の儘写して世に廣むる」という談話集。 勝海舟や伊藤博文、山県有朋、大隈重信、福地桜痴、栗本鋤雲などが談話を寄せている。袖珍本ながら興味深い一冊だ。 口絵に載せている…