幕末 本と写真

蔵書紹介系 幕末維新探究ブログ

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

松平源太郎の写真

2014年にNHKの番組がきっかけで発見された慶応3年11月の龍馬直筆の書簡(草稿)。大政奉還の後、越前を訪ねた龍馬が帰京後に後藤象二郎への報告のため記したもので、そこには福井での三岡八郎と龍馬の会談に越前藩の立会人として同席した松平源太郎の姿も活…

龍馬暗殺メモ その2

「龍馬暗殺の件を会津藩士に問うた男」阿波徳島の人で日本人として初めてカラフトを一周した北地探検家•海防家の岡本監輔は、慶応3年京都に出て侍従清水谷公考の屋敷に寄食する。 京都では木屋町にいた坂本龍馬を訪問し、幕府のカラフト政策を批判し北地開拓…

知られざる安政五年の坂本龍馬

愛知県岡崎市にある三河武士のやかた家康館という郷土資料館が発行している図録『岡崎藩長尾家と西洋砲術』 に安政五年の龍馬の動向が分かる史料(岡崎藩の西洋砲術家長尾錬次郎興寧の日記「萬代記」)が翻刻されています。そこには江戸での神道無念流の剣術修…

子母澤寛『新選組始末記』『新選組遺聞』

子母澤寛『新選組始末記』(萬理閣書房、昭和3年)この本は荻窪のささま書店で1000円で買ったっけ。でも函がない…。パンツを穿いてないようで落ち着かない…。子母澤寛『新選組遺聞 』(万里閣書房、昭和4年)装丁はこんな感じだったんです。大津絵風?の鬼、ど…

『佐々木只三郎伝』

高橋一雄編『佐々木只三郎伝』(史傳研究所、昭和13年)ずいぶん昔に書架に差すことができた本だ。稀覯本といっていいだろうか。この本は国会図書館にも所蔵が無い。会津若松市立図書館に禁帯出で所蔵されていたり、あと霊山歴史館にもあるくらいのようだ。

嵯峨 寿安

嵯峨 寿安 〈さが じゅあん〉嵯峨寿安は、天保11年金沢市十三間町に生まれる。本名は一正。号は萩浦。父は金沢の眼科医。祖父は大村屋といい、加賀藩直轄領・東岩瀬で伝馬屋を営んでいて、なかなか裕福な家庭であった。金沢では藩校壮猶館で西洋医学を黒川良…

平尾道雄『新撰組史』『新撰組史録』

平尾道雄の新撰組研究の古典的名著のいろんな版を持っていたりする。左から 『新撰組史』(私家版、昭和3年) 『新撰組史録』(育英書院、昭和17年) 『新撰組史録 改装版』(岬書房、昭和48年) 『定本新撰組史録』(新人物往来社、昭和52年) 『定本新撰組…

函館の武蔵野楼

明治2年5月10日、翌日の新政府軍による箱館総攻撃をひかえ榎本軍の幹部の面々は武蔵野楼で全滅を覚悟した別れの宴を催しました。 その武蔵野楼の写真を。状態はいまいちなのが残念です。 武蔵野楼は「豊川町の入口の橋の袂に豪気な三層楼の家台骨を構へ、其…