幕末 本と写真

蔵書紹介系 幕末維新探究ブログ

幕府軍艦 富士山 その2

富士山は明治9年9月から26ヶ月をかけて改造された。機関部分が撤去され、中央にメインマストが設けられ帆柱が3本になった。我々が富士山の船体の写真としてよく見るのは純帆船となったあと姿だ。帆走練習艦として横須賀鎮守府、呉鎮守府日本海軍の若人たちを養成した。

その富士山の写真を2枚紹介しよう。1枚はおなじみの写真。

写りの悪い2枚目の方は満帆状態の富士山。こちらは少し珍しい写真かもしれない。

幕府時代の富士山とどう変化したのかも見てみよう。

箱根から箱館まで遊撃隊士として戦った玉置弥五左衛門(岡崎藩)の戦記「遊撃隊起終録」の図版集『遊撃隊起終録并南蝦夷戦争記 附録戦地写生図』(版元・発行年不明)という本に乗っている2本マストの旧幕時代の富士山の絵と比べてほしい。