幕末 本と写真

蔵書紹介系 幕末維新探究ブログ

新選組

描かれた土方歳三3

この土方歳三は樋口雄彦先生の『箱館戦争と榎本武揚』〈敗者の日本史17〉(吉川弘文館、2012)に載っているのでその本で見てこの微妙な感じに戸惑った方も多いかと思います。 岡田良策編輯『徳川義臣伝』(金松堂、明治16)という袖珍本より。

描かれた土方歳三2

子母澤寛『幕末巷談』(塩川書房、昭和5年) 2円50銭 装幀、挿絵 : 河野通勢 子母澤寛の幕末もの。小笠原壹岐守、侠客の佐原喜三郎や相模屋政五郎、三河屋幸三郎、新選組や彰義隊などを取り上げる。 稗田老人(池田七三郎)の「新選組聞書」は最初はこの本に収ま…

描かれた土方歳三

会津戦争の際、福良在陣中の白虎隊士が宿舎が隣だった土方に親しんだという話があります(『旧夢会津白虎隊』)。 また土方には福良で警備中の白虎隊士・ 安藤藤三郎の誰何を無視し、安藤に威嚇射撃されて、素直に詫びるというエピソードもあります(『会津戊辰…

子母澤寛『新選組始末記』『新選組遺聞』

子母澤寛『新選組始末記』(萬理閣書房、昭和3年)この本は荻窪のささま書店で1000円で買ったっけ。でも函がない…。パンツを穿いてないようで落ち着かない…。子母澤寛『新選組遺聞 』(万里閣書房、昭和4年)装丁はこんな感じだったんです。大津絵風?の鬼、ど…

平尾道雄『新撰組史』『新撰組史録』

平尾道雄の新撰組研究の古典的名著のいろんな版を持っていたりする。左から 『新撰組史』(私家版、昭和3年) 『新撰組史録』(育英書院、昭和17年) 『新撰組史録 改装版』(岬書房、昭和48年) 『定本新撰組史録』(新人物往来社、昭和52年) 『定本新撰組…

会津の「旅館 清水屋」

明治15年、自由民権活動家の田母野秀顕、宇田成一らが反民権派の旧会津藩士ら(帝政党の面々)の襲撃をうけてボコボコにされてしまった「清水屋事件」の舞台。というよりも戊辰戦争の際、戦傷療養中の土方歳三が泊まり同宿の幕臣望月光蔵と口喧嘩になって望月…

新選組に斃された男 宮永良蔵

宮永良蔵は、越中国砺波郡福光村出身の蘭医。 医師宮永東作の子として天保四年に生まれる。 嘉永三年医術を学ぶため京に上がる。叔父の僧侶玉瑛のもとに身を寄せ、名医角山に医学を学ぶとともに緒方洪庵、新宮涼亭らの大家と交わる。知恩院上立売下ルで医家…